zuknowマガジン

学習アプリzuknowの最新情報をお届けします。

「薬の勉強は英単語の暗記と似ている」――薬剤師のスマホ勉強法

――木村さんのご経歴を簡単に教えてください。

私は大学卒業後、薬剤師として調剤併設ドラッグストアや大学病院の門前薬局を経て、現在働いている病院に就職しました。調剤薬局ではなく病院で働こうと思ったきっかけは、当時の自分の実力に限界を感じるようになり、「もっと大きな場所でスキルを磨くべき」と考えたからです。とはいえ、病院に勤務し始めた今も自分の実力は十分でないと感じており、日々勉強をしています。

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学校で講義を行う木村さん。薬剤師の経験を活かして特別授業を行うことも。

――薬剤師の方はどのような勉強をするのでしょうか。

当院で採用されている薬だけでも1500品目あり、それらすべてを知っていないと仕事になりません。新薬も毎年何十種類と出てくるので、医師から質問されてもきちんと答えられるように、日々勉強が必要なのです。ただ、膨大な量なので周りの薬剤師も覚えるのに苦労していますね。同じように感じている人に勉強の手助けができたらいいなと思って、学習のためのコンテンツを考えて作るようになりました。 

iPhoneアプリを使った勉強で漢字検定に合格「薬の勉強にも応用できる!」と気づいたのがきっかけ

――木村さんは学習用にご自身でアプリも作られたと伺いました。

はい、iPhoneアプリ「薬Quiz」を開発しました。薬の一般名を問う問題や、漢方薬、薬の適応や用法・用量を4択クイズにしたアプリで、薬剤師にとっては基礎となる問題を集めました。以前、漢字検定を受験するきっかけがあったのですが、その時にiPhoneアプリだけで勉強したところ、それだけで合格できたのです。

アプリはスキマ時間にいつでも学習できるため効果が高いと感じ、「これは薬の勉強にも応用できる!」と思い自分で開発することを考えました。もちろん、作る前に使えそうなアプリをApp Storeで探したのですが、当時は該当するものが見つからなかったので、自分で開発することにしました。

アプリを公開してからは、App Storeのメディカル部門で1位を獲得するなど、多くの方にダウンロードしていただきました。ただ、アプリは維持費がかかります。そのため、アプリのサポートは終了する事にしました。その後、何か新しいことができないかと考えていたタイミングで見つけたのがzuknow(ズノウ)だったのです。「これこそ自分が求めていたアプリだ」と、見つけたときはとても嬉しかったのを覚えています。 

「薬の勉強は英単語の勉強に似ている」アプリを使った勉強法

――薬の勉強にzuknowはフィットしていますか?

薬の勉強は英単語を覚えるのに似ています。英単語は辞書を引いて暗記しますよね。薬も同じように辞書があって、それを見て自分でノートを作りながら暗記していくというのが新人薬剤師にとって一般的な勉強法です。

学生のころは単語帳の表に薬の名前を、裏に効果を書いて覚えていたので、zuknowは最適だと思いました。実際、かなりの効果を実感していますし、薬を全部覚えていないと仕事にならないので重宝しています。今では10以上のコンテンツをzuknowで作って学習しています。

 

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           カード学習画面(左下)とクイズ学習画面(右下)

 日常業務に追われる薬剤師さんに隙間時間で勉強できる仕組みを

――木村さんは学習に対するモチベーションがとても高いですね。

しかし、薬剤師の中には日々の忙しさに追われて勉強が出来なくなってしまう人も少なくありません。そんな薬剤師さん達にちょっとした隙間時間でも楽しく勉強できるような仕組みを提供したいですね。

その点、zuknowは学習に対するモチベーションが高まる仕組みが多くあるように思います。マスターしたり、友達が増えたりしてバッヂがもらえるのは意外とうれしいです。私は負けたくない気持ちが強いので、全部マスターしたくなりますしね。

――zuknow以外でも、学習に関する提案はされているのでしょうか?

私は「医薬品学習研究所」というサイト(http://iyakuhingakusyu.net/)を運営しているのですが、薬クイズや小テスト、薬かるたなどを作ってそこで提供しています。勉強会も定期的に開催していて、今年は歯科医とのコラボで新しい学びを得るイベントを開催予定です。

――最後に、zuknowへのご意見や、医療関係者の皆様へメッセージをお願いします。

以前、医療関係者の集まりがあったとき、私が作ったアプリを使ってくれている方と偶然出会いました。その時にアプリでの勉強のニーズはあると非常に実感したので、zuknowが世に広まることで、きっと多くの人が活用すると思っています。実際、私が作ったzuknowのコンテンツのなかには、特に自分から宣伝していないにもかかわらず、300人以上が使ってくれているものもあります。 私の作成した暗記帳をぜひマスターして欲しいですね。全てマスターした時には薬の基礎力がつき、きっと自信につながっていると思います。

  ▼300人以上の方が学習中のzuknowコンテンツ

将来、全国統一薬剤師テストを実現したい

薬剤師だけでなく、看護師も医師も、医療業界で働く人は、日々勉強し続けないといけません。通勤や休憩中などのスキマ時間を使えば簡単に効率よく学習できるので、zuknowはとても効率の良い学習アプリだと思います。

将来、全国統一薬剤師テストを実現したいと考えています。その前に、zuknowの一斉テスト機能を使って薬剤師実力テストを開催できたら良いですね。そういうテストがあれば自分の実力を測れるし、薬剤師全体のレベルアップにつながると思っています。それに、北海道から沖縄まで、オンライン上でテストができるのはすごいことです。そうして、薬剤師ネットワークが全国に広がっていくといいなと思っています。

 zuknowの良いところは、自分のほしいものを簡単に作れること。今後も、新薬が出るたびに新しいコンテンツを作っていくつもりです!

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