zuknowマガジン

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中間テストの平均点が10点アップ!富山国際大学付属高校のアプリ活用事例

――まずは自己紹介をお願いします。
橋本と申します。富山国際大学付属高等学校で情報管理責任者を担当しています。
f:id:tzykita:20150223195834j:plain富山国際大学付属高等学校 情報管理責任者 橋本先生

辞書以上の学習機能を求め電子辞書からタブレット端末へ、生徒全員がiPadを所有

――富山国際大学付属高等学校の特徴を教えてください。
本校は開学から50年の歴史をもつ英語教育や国際理解教育の推進に努める学校で、平成26年度より1年生全員にiPadを持つことをすすめています。昨年度、国際英語コースの生徒たちがパイロットモデルとして先行導入し、今年度より全コースの1年生約260名全員がiPadを所有しています。
ICTを使って学習効果を高める教育方針のため、今までiPadなどのデバイスだけでなく、アプリケーションの導入にも積極的に取り組んできており、英作文や学級日誌などはGoogleドライブ上に書きためるなどクラウド化を進めています。
また、授業で生徒がプレゼンをする機会が多いのですが、以前、「富山の観光」について発表してもらう授業をした際に、Googleドキュメントや、Googleトレンドを利用し、データに基づいた説得性のあるプレゼンが実現しました。実用性のあるIT技術を取り入れた学習施策を積極的に取り入れることで、今後は国際英語コースの生徒も海外の説得性あるデータをもとに英語でプレゼンできるように教えられればと考えています。
――iPadを導入することになったきっかけを教えていただけますか?
これまで、生徒は電子辞書を一人一台購入してもらっていましたが、同じ電子機器なら電子辞書以上の学習機能を持つデバイスを使って学習能力を向上させたいと考えていたとき、Apple社の事例紹介ページを見つけたのです。
事例の中にある海外の学校では、iPod touchを使って英語学習をしていることを知り、非常に興味を持ちました。その後iPad miniが発売され、本校でも導入が決定。それにより、今までコンピューターを使うには特定の部屋に行く必要がありましたが、iPad導入後は、疑問に思ったことをその場ですぐに調べられるようになりました。
今では宿題のやりとりや時間割などもiPadで統一しています。また、もともと授業のなかでプレゼンテーションを実施する機会は多くありましたが、iPadを導入後はその機会が飛躍的に上がりました。

2学期になってzuknowを導入、中間テストで英語のクラスの平均点が10点アップ!

――zuknowを導入したきっかけを教えていただけますか?
これまでiPadで英語学習のアプリをいくつか導入しましたが積極的に活用してもらえず、ボキャブラリービルディングが生徒たちの課題でした。
1学期は既成の学習参考書をベースにしたアプリを導入してあまり活用してもらえなかったので、2学期はもうすこし楽しめる要素のあるアプリを利用して、語彙を増やせないかなと思ったことがきっかけで、zuknowを使い始めました。 試しに2学期から私の英語のクラスに導入したところ、生徒たちの反応が今までの英単語アプリと全く違い、競い合える要素をゲーム感覚で楽しむようになり、積極的にみんながアプリで勉強するようになりました。
結果として、1学期と比べてクラスの平均点が10点も上がりました!生徒たちにどんな勉強をしていたのか聞いたところ「ずっとzuknowをやっていたよ!」という答えが返ってきました。 英語が苦手だった生徒も、zuknowをなんとなく触るうちに英単語を覚え、紙でも書けるようになり、教科書でも読めるようになったというのがわかったところで、他教科の先生も「効果があるなら」と導入するようになりました。
―― 導入からで平均点10点アップはすごいですね! 授業ではどのような使い方をしていますか?
zuknow は自由に暗記帳を作れるので、教科書に出てくる英単語を中心に20単語ずつで暗記帳を作成しています。また、クイズやランキングを楽しめるように、クラス全員のグループを作り、生徒同士が「友だち」としてつながるようにしました。
これまで、英語が苦手な生徒は、英語に対する拒否反応から英単語にほとんど触れていませんでしたが、zuknowを導入してからは「ちょっとクイズを解いてみようかな」というゲーム感覚に変わり、英語に触れる時間が確実に増えています。また、タイムラインに流れてくる学習ログに私が「いいね!」をすると、生徒はとても喜びます。教師と生徒の間にもコミュニケーションが生まれ、学習意欲が高まったようです。

教師よりも生徒が積極的に利用、英語が苦手だった生徒たちも夢中に

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――zuknow導入後のご感想はいかかですか?
zuknowは、教師よりも生徒が積極的に利用しているアプリだと思います。特に、顔見知りの生徒同士が競い合うことにリアリティーがあり、zuknowの特長が非常によく機能していると思います。
理由としては、やはりゲーミフィケーションの要素が大きいと思います。習熟度ランキングに競争心をあおられ、他の生徒がどれだけ勉強しているのかが見えることがうまく刺激になっています。 私も、生徒の学習意欲をさらに高めるためにzuknow の週間ランキングを見て、頑張った生徒名簿をメールで全員に共有しており、この取り組みは生徒にはとても喜ばれています。
苦手だった生徒のなかには暗記帳クイズにすっかり夢中になり、私と顔を合わせるたびに、覚えた単語を教えてくれる生徒や100%達成できると職員室までうれしそうに報告に来てくれる生徒が増えるなど、英語に対する意識の変化を感じます。
また、驚いたことに、iPadが導入されていない3年生も、私のクラスの成果を知って個人のスマートフォンにzuknowをダウンロードして受験勉強に活用しているのだそうです。今、生徒からの要望で、英語に限らず漢字の読みや理科の元素記号などもzuknow で暗記したいという声が挙がっています。
英語が得意な生徒は自発的に勉強できますが、英語が苦手な生徒にとっては、こういったゲーム性を取り入れることが大切な要素です。これからもzuknow には、生徒が「勉強はおもしろい」という感覚を維持していけるような仕組みを提供してほしいですね。
――ありがとうございました!